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会長挨拶

田中 敏嗣
TANAKA Toshitsugu

2018年度総会において、第32期日本混相流学会会長を拝命致しました。大変名誉なことであるとともに、重い責任を痛感しております。

本学会は1987年7月に赤川浩爾先生を初代会長として設立され,昨年、設立30周年を迎えました。大学で研究者としての人生をスタートしたばかりの頃に設立された当学会は、固気、固液、気液などを横断した“混相流”を視点とする学問分野の認識を自然なものとし、ここでの素晴らしい人々との交流、議論を通じて、研究者として育てて頂きました。また、1991年に筑波大学の松井剛一先生が始められた混相流国際会議(International Conference on Multiphase Flow, ICMF)により、国際的な研究交流の場が創出され、来年には第10回となるICMFがブラジルのリオデジャネイロで開催されることになっています。私たちの世代は、本学会設立の恩恵を最大限に受けてきた世代と言えるかも知れません。これまでに本学会の発展にご尽力された諸先輩方に心より感謝申し上げるとともに、少しでも本学会の発展に貢献できるよう努力する所存でございます。

さて、ここで本会の状況を鑑みますと、財政面では、菱田元会長をはじめとする歴代会長のご尽力により、理事会へのテレビ会議の導入などによる経費節減、会費の見直しなどにより、不安のない学会運営ができる状況となっています。ただし、会員数については漸減が続いている状況であり、この漸減をくい止め、何とか増加傾向に変えていく努力が必要となっています。この問題については、地道に本会の活動をより魅力的なものとするよう努力を続けることはもちろんですが、学会設立当時の専門分野や産学官を横断するダイナミクスさを取り戻す必要があると考えています。

学会の活動としては、冨山明男前会長までに様々な施策が進められており、これを発展的に進めて参ります。混相流シンポジウムは最大の主要行事であり、会員数の漸減にもかかわらず、実行委員会と研究企画委員会のご尽力により毎年400名前後の参加者を集めており、盛況な状況が続いています。並列オーガナイズドセッション中心の構成は幅広い分野の聴講が困難になる不満がありましたが、シンポジウム初日の学生によるフラッシュトーク・ポスターセッションの企画により、その不満が解消され、また、その質も非常に高いものとなっています。残念ながら、2018年度のシンポジウムでは台風のため中止となってしましたが、総会と並行して若手研究者・技術者講演会を学生の企画により開始しました。これらの企画を、次年度もより魅力的なものとなるよう継続していきます。

その他、ICMF2019への若手研究者参加支援事業、知の集積と伝承の観点で前期より着手されました混相流 Web Handbook の企画の推進、英文誌の編集関与への検討と準備、ICMF、日欧二相流専門家会議をはじめとする国際会議開催への寄与、レクチャーシリーズ、OMF、学生会などの活動を推進して参ります。

今後も、混相流学会が、会員の皆様にとって有意義なコミュニティとなり、会員・維持会員の増強を通じてさらに発展させていきたいと考えております。会員の皆様、ならびに運営にご尽力を賜ります理事・委員の皆様のご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。

大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻 教授
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1

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