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会長挨拶

加藤 健司
KATOH Kenji

この度、第34期日本混相流学会の会長を拝命いたしました。大変な重責でありますが、会員の皆さまにお役に立つ情報提供、事業を行うことができるよう、力の限り務めさせていただきます。

本学会も設立から30年以上経過し、改めて学会を取り巻く社会や企業・大学の環境の大きな変化を感じる次第です。私事で恐縮ながら、私自身、本学会が正式に立ち上がる直前の気液二相流シンポジウムにて、学生として初めて学会講演を行いました。学会では講演での質疑応答のみならず、休憩中でもいたる所で諸先生方が口角泡を飛ばして議論しておられるのを目の当たりにして、学術への強い思い入れに衝撃を受けたのがなつかしく思い出されます。本学会はコンパクトではありますが、熱心な会員やエキスパートの方々が多く参集されているのが、設立当時からの特長であるように思います。近年ある著名な先生から、「色々な学会に参加したが、混相流学会が一番おもしろい」とのご発言を聞いたことがあり、さもあろうとの思いをもちました。

第33期の岩城会長は、産業界の視点を取り入れ、将来展望を見据えながら本学会の課題や諸事業を見直され、広報やダイバーシティの推進など、実のある改善を積極的に行われました。大変不幸なことに、後半はコロナ禍の対応に追われることになりましたが、その中でもメインのシンポジウム開催など、非常事態の中でしっかりと実務をこなされ、誠に頭が下がる思いです。岩城会長の意思を引き継ぎ、諸課題について誠実に対処してまいりたいと思っております。

私自身は、学会とは、共通の興味やニーズをもった者同士が情報交換、議論を行う場が自然発生したものと思っています。学会執行部は、会員の皆さまが気持ちよく交流を行う場を提供することが何よりの役割と考えます。本学会設立当時と異なり、現在は必ずしもシンプルな右肩上がりの発展を期す状況とはいえませんが、前述したように、各分野のエキスパートならびに多数の熱心な会員がおられるのが、本学会の変わらぬ大きな財産だと思います。こうしたポテンシャルを活かし、混相流に関わる学術・技術について広く情報発信し、関連する諸学会との交流を通じて学会を活性化するのは大いに可能性のあることと考えております。シンポジウムで培ったオンラインのノウハウを活かし、セミナーやレクチャーシリーズなど、本会から基礎的な講習や先端の情報発信を活発に行えればと思っております。

本稿はシンポジウム開催直前での執筆となりましたが、今春に次々と諸学会の中止が公表される中、シンポジウムのオンライン開催に大変なご努力をされた名古屋大 内山実行委員長、静岡大真田幹事をはじめとした実行委員会の皆さま、ならびにオンラインのお世話をされた東北大 伊賀先生、筑波大 金子先生をはじめとした先生方には、一会員として深く感謝申し上げます。本年も色々な制約がかかるものと思われますが、会員の皆さまにとって有意義な研究交流の場が提供できるよう努力いたす所存です。理事・委員の皆様、会員の皆様には、引き続きご協力、ご支援を賜りたくお願い申し上げます。

大阪市立大学大学院工学研究科機械物理系専攻 教授
〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138

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