TOP > 学会紹介 > 歴代学会長 > 会長挨拶

会長挨拶

阿部 豊
ABE Yutaka

この度、2016年度総会にて、東京海洋大学賞雅寛而会長の後を受け、第30期日本混相流学会長を拝命いたしました。誠に名誉なことであると同時に重い責務と責任を痛感いたしております。

日本混相流学会は、1987年7月に設立総会が開催されており、来年の総会をもって、設立以来30年の節目を迎えることとなりました。

これは、赤川浩爾初代会長はじめとする諸先輩の多大なるご努力により、多方面にわたる専門家が横断的に集う学会として、時代の変化に対応しつつ発展することができた証であると存じます。

設立30周年を迎えるにあたりましては、本学会誌「混相流」において設立30 周年記念号を特集し、学会に関連の深い先生方に寄稿を依頼するとともに、混相流シンポジウムをはじめとする学会関連行事名に設立30 周年記念と冠して記念式典を実施するなどの対応を検討し実施するための実行委員会を設置いたします。会員各位には、大変お忙しいところ、誠に恐縮ですがどうか宜しく御尽力賜れば幸いです。

当年度、このように大きな節目を迎えることになりましたが、学会の継続的な活動といたしましては、これまでと同様、会員各位の様々な活動を支援するべく対応してまいります。

まず、混相流に関係する国内外の関連組織から発信される学術・技術の成果を集約し会員と社会に資する広範な情報を各種媒体で発信する事業である学会誌「混相流」の発行、年会の精選論文を特集した「混相流」第5号「混相流研究の進展」(旧 論文精選集)の発刊、ならびに混相流の研究動向や研究集会に関する情報を集約したICeM Newsletterを刊行いたします。さらに、学会ホームページを介した最新情報発信を行います。

本学会が主催あるいは共催する国際会議である日欧二相流専門家会議、ICMF、混相流計測技術国際シンポジウム、日米二相流専門家会議ならびにICNMMF2017などの運営活動を支援してまいります。

このように、本学会は、最先端の国際化を進めてまいりましたが、その一方で、学会誌「混相流」掲載の学術論文については、被引用などについて、課題が残されておりました。これに対応すべく、抄録・引用データベース「Scopus」への登録申請に向けた検討を開始いたします。

国内での活動については、当学会の中心講演会である混相流シンポジウム2017を、電気通信大学において主催いたします。会員皆様のさらに積極的なご参加をお願い申し上げます。本混相流シンポジウムにおきましては、一昨年度開催した高知工大より、学生会を中心とするベストプレゼンテーションアワードの新たな選考方法が導入され、OMFと学生会の実行委員会が主催する若手研究者夏季セミナーを連動させて企画運営するなど、新しい様々な施策が導入されておりますが、これらの継続を検討いたします。

さらに、研究企画委員会が所掌する15の研究分科会の活動を支援いたします。レクチャーシリーズ運営委員会ならびに混相流技術リエゾン専門委員会による様々な講習会やセミナー、研究会の開催を支援いたします。

賞雅前会長はじめ菱田公一元会長、森治嗣元会長の運営方針を受け継ぎ、当学会がこれまで以上に混相流技術の世界的発展に寄与できるよう努力してまいります。理事、委員の皆様はもとより学会員の皆様のご支援とご協力を心からお願い申し上げる次第です。

筑波大学システム情報系構造エネルギー工学域 教授
〒305-8573 茨城県つくば市天王台1-1-1

▲ページ上部に戻る